【開業事例】飲食業界からの転身で実現した障害者グループホーム開業ストーリー

「人を楽しませること。それが、福祉にもつながるとは思いませんでした」

飲食店経営からコロナ禍での撤退を経て、福祉業界へ。山田さんのキャリアは、決して計画的なものではありませんでした。バンド活動でステージに立ち、飲食店で店長として働き、そして最終的に辿り着いたのが「障害者グループホーム」という場所。

もともと福祉業界には全く興味がなかったという山田さんが、どのようにしてグループホームを立ち上げ、わずか2〜3ヶ月で地域に認知される事業へと成長させたのか。その軌跡を追いました。

プロフィール|山田さん(運営事業者)

  • 前職: 飲食店社員(店長)→飲食店共同経営
  • 福祉業界経験: 約5年(デイサービスから開始)
  • 開業形態: グループホーム(障害者共同生活援助)
  • 開業時期: 約2〜3ヶ月前(インタビュー時点)
  • 現在の運営状況: 入居者募集中、問い合わせ・見学増加中
  • 今後の目標: グループホーム2棟目・3棟目、就労継続支援B型事業、最終的には美容院・音楽スタジオも構想

福祉業界への第一歩|コロナ禍がもたらしたきっかけ

飲食店経営の挫折と新たな挑戦

山田さんは元々、飲食業界で長く働いていました。店長として勤務した後、友人と飲食店を共同経営。順調に見えたその日々は、コロナ禍によって一変します。

「コロナの影響で店が立ち行かなくなって、閉店を決断しました。その後、半年くらいプラプラしていたんです。何をしようかって」

そんな時に声をかけてきたのが、看護師からデイサービスを立ち上げた母親でした。

「ちょっと手伝って」から始まった福祉キャリア

「母が『プラプラしてるなら、ちょっと手伝いなさいよ』って。最初は本当に軽い気持ちでした」

しかし、実際にデイサービスで高齢者の方々と接してみると、予想外の「やりがい」を感じたといいます。

「僕、実はバンドをやっていたんです。全国を回るくらいガチで。ライブでお客さんを楽しませる感覚と、デイサービスで利用者さんと接する感覚が、すごく似ていたんですよね」

人前で何かをすること、人を楽しませること。その経験が、福祉の現場でも活きました。

「向いているかも」と感じた瞬間

排泄介助など未経験の業務には最初抵抗があったものの、「慣れ」とともにその壁も乗り越えました。そして何より、高齢者の方々との関係づくりが得意だったといいます。

「おばあちゃんたちに可愛がってもらえるんですよね。こっちが無茶言っても、笑って許してくれる。そんな関係がすぐに築けたんです」

半年間のお手伝いを経て、山田さんは本格的に福祉業界でのキャリアを決意しました。

グループホーム開業へ|デイサービス運営で見えた「次の一手」

デイサービスの成功と、その裏にあった課題

母親の会社を手伝ううち、デイサービスは自社で新しく立ち上げ、順調に成長。利用者も増え、紹介をお断りするほどになりました。

しかし、順調に見える裏側には「大きな不安」がありました。

「高齢者デイサービスは、利用者の入れ替わりがとにかく早いんです。過去最高の売上が出たと思ったら、3ヶ月後には30%減なんてこともありました」

売上の波が激しく、いつどうなるか分からない──。そんな状況で、山田さんは「次の一手」を打つ必要性を痛感しました。

「障害福祉は波が少ない」という情報

そこで注目したのが、障害福祉分野でした。

「調べていくうちに、障害の方は利用が安定していて、波が少ないという話を聞いたんです。じゃあ、そっちも視野に入れようかなと」

当初は生活介護や放課後等デイサービスも検討しましたが、しっくりこない日々が続きました。

信頼できる支援者との出会いが決め手に

転機となったのは、担当保険屋の坂川さんからの紹介でした。

「デイサービスを立ち上げてくれた村中さんを、再度紹介されたんです。村中さんなら信頼できると思いました」

そこから話が進み、最終的に「グループホーム」という選択肢へと辿り着きました。

「グループホームをやりたい!って最初から決めていたわけじゃないんです。色々な流れの中で、自然とここに辿り着いた感じですね」

開業支援サービスの活用|「横のつながり」が最大の武器に

説明会直後に「契約したい」と即決

山田さんの行動力は、開業支援チームを驚かせました。

「説明会が終わった直後の個別相談で、『どうやったら契約できるんですか?』って聞いたんです(笑)。何も見てないのに、いきなり契約したいって言われて、村中さんもビックリしてましたね」

それほどまでに、村中さんへの信頼は厚いものでした。デイサービスでの実績が、その信頼を支えていたのです。

開業支援で得られた3つの価値

① 疑問にすぐ答えてもらえる安心感

「分からないことがあったら、すぐに聞ける体制があるのは本当に助かりました」

② 横のつながりがすぐに持てる

「これが一番大きかったですね。デイサービスの時は、母が主体だったので横のつながりが全然なかったんです。だから、ケアマネージャーの募集にもすごくお金がかかっていました」

開業支援を使ったことで、他の事業者とのネットワークが一気に広がりました。情報も入ってくるし、世話人も紹介してもらえる。利用者さんの日中サービスも、簡単に決まる──。

「運営がすごくスムーズになりましたね。本当にありがたいです」

③ 物件が「当たり」だった

「みんなが『当たり物件だ』って言ってくれるんです。利用者さんもスタッフも、特に不便を感じていないですし、見学に来た方からは『きれいな部屋ですね』『どの部屋にしようか迷います』って言ってもらえます」

求人・採用の成功|50件の応募と理想のサビ管との出会い

予想を超える応募数

グループホーム開設に伴い、スタッフ募集を開始。その反応は予想を大きく上回るものでした。

「求人を出したら、50件くらい応募が来たんです。もう、断るくらいでした」

  • 新聞折込: 約3割
  • Indeed等のWeb媒体: 約7割

サビ管採用は1ヶ月で決定

サービス管理責任者(サビ管)の採用については、求人担当の金子さんにサポートを依頼。

「『3ヶ月は見ておいてください』って言われていたんですが、1ヶ月目から3〜4人候補者が集まって。その中で一番熱意があって、知識も豊富な60代の男性を採用しました」

採用したスタッフは、期待通り──いや、期待以上の働きをしています。

「営業・挨拶回りに毎日足を棒にして動いてくれて、本当にありがたいです。面接で感じた通りの方でした」

運営状況と地域からの反応|開設2〜3ヶ月で認知度が向上

認知度が徐々に広がる

「開設から2〜3ヶ月経って、ようやく地域での認知が出てきました。見学やお試し利用の問い合わせが、ちょいちょい増えてきています」

紹介ルートは多岐にわたる

  • 病院(厚生館病院) からの紹介
  • 病院の 相談員経由 での紹介
  • 営業で回っている 相談支援事業所 からの紹介

「最初の利用者さんが病院からの紹介だったので、そこから相談員さんにも知ってもらえて、広がっていった感じです」

順調なペースで運営中

「2〜3ヶ月に1人のペースで入居が決まれば、会社としては何も問題ないです。このペースを維持しつつ、次の展開を考えています」

今後の展望|2棟目、B型、そして「最終目標」へ

グループホーム2棟目・3棟目を視野に

「もちろん、グループホームも増やしていきたいですね。今のペースを維持しながら、2棟目、3棟目を見据えています」

就労継続支援B型事業への関心

「挨拶回りで他の事業所を見ていると、グループホームとB型をセットで運営しているところが多いんです。キャッシュフローも生まれるし、利用者さんにも喜んでもらえる。相性がいいなと感じています」

最終的な夢は「美容院」と「音楽スタジオ」

山田さんの最終目標は、福祉だけにとどまりません。

「うちの母が、髪が伸びても恥ずかしくて美容院に行けないって言うんです。だから出張美容を呼んでいるんですけど、それを見て思ったんです。そういう人たちのために、気軽に行ける美容院を作りたいなって」

さらに、かつてバンドをやっていた経験から、音楽スタジオも構想中です。

「利益はトントンでもいいんです。会社の『遊び』みたいな位置づけで、地域の人や利用者さんに使ってもらえたらいいなと」

山田さんから、これから開業を目指す方へのメッセージ

「火がついたら、すぐ動きたいタイプなんです」

山田さんの行動力は、開業支援チームも驚くほど。説明会直後に契約を希望したエピソードは、今でも語り草になっています。

「やりたいと思ったら、待っている時間がもったいない。信頼できる人がいるなら、すぐに動いた方がいいと思います」

開業支援を使ってよかったポイント

  • 疑問にすぐ答えてもらえる安心感
  • 横のつながりが一気に広がる
  • 物件・採用・運営、すべてがスムーズ
  • 現時点で不満はゼロ

「むしろ、僕が急ぎすぎて忙しくさせちゃって申し訳なかったなって思ってます(笑)」

最後に|「人を楽しませること」が福祉につながった

音楽で人を楽しませ、飲食で人をもてなし、そして福祉で人を支える──。

山田さんのキャリアは一見バラバラに見えますが、その根底には「人を楽しませたい」という一貫した想いがあります。

「福祉って、決して楽な仕事じゃないです。でも、確実に社会貢献できるし、やりがいがある。未経験でも、適切なサポートがあれば絶対にできます」

これからグループホーム開業を目指す方にとって、山田さんのストーリーは大きな勇気になるはずです。

グループホーム開業に興味がある方、まずは無料相談から始めませんか?

無料相談はこちら

一般社団法人障がい者自立支援一般社団法人障がい者自立支援一般社団法人障がい者自立支援
物件取得費を家賃化グループホームの開業資金を削減補助金・助成金活用グループホームの開業資金を削減サビ管を守りながら収益UPA型B型作業所の為のグループホーム開業支援

一般社団法人障がい者自立支援